10.博士号の取得と失敗で得た教訓
九州大学と船舶バラスト水処理の共同研究の中で教授達は、博士課程の入試に挑戦するチャンスを与えてくれた。受験は工学部の21名の教授と30人程の大学院生の前で2時間の試問、結果の発表時に老教授より教授全員が合格の評価です。優秀でした、と言われた時は、一心に覚えた技術の成果が認められた嬉しい瞬間だった。
平成19年春65才で入学、3年掛りで仕上げた研究論文が認定され、母の願いより60年、遅蒔きながら夢が実現する。
挑戦する意欲とチャンス捉える判断力、人との出会い、これ等を活かす力を身付ける努力、そして夢やこう有りたいと思う気持ちを大切に持ち続けて、実現出来るチャンスを待ち続ける事の大切さを、多くの失敗を重ねる中で悟った。
九州大学学位記授与式
九州大学本部前にて