お知らせ

ばね式フィルターの開発迄のエピソード

■きっかけ
20数年前千葉県主催の見学会で、某工場の軒下に山積みされた廃棄前のフィルターが目に止まった。調査してみると、殆どのフィルター類は目詰まりすると再生できず捨てられており、その量は年間数百万トンに上るという、これはろ過した残渣の数百倍のゴミの量であり環境の悪化もきたしていた。このことを知り私は自力で洗浄し再生でき、且つ半永久寿命で環境に優しいフィルター作りを思い立つが、ろ過の知識の有る人には夢物語だと冷笑された。

 

■チャレンジ
ろ過の知識が無い私は、手始めに種々のフィルターを買い集め簡易なろ過装置を作り実験を繰り返し、各フィルターの特長を知る中で私の計画が如何に無謀で困難な課題かを思い知る。

 

■ヒラメキ
開発は手近に有るばねに着目、巻きばねの機能の応用を発案する。

 

■開発年月
硬い異形のステンレス線材の片面にミクロン単位の突起を作り出す技術、これを変形無く整然と巻き取る技術、この巻きばねに効率的な自立洗浄機能を付加する組成技術などを約6年半の年月を掛け夢のばね式フィルターとこれを用いた精密ろ過システムを完成させた。(ばね式フィルターは従来の使用目的別に分類、画一化されたフィルターと異なり、水や油、薬品、ガス類等あらゆる流体のろ過が出来るシンプル構造の強靭なフィルターで高温や高圧力にも耐用する)

 

■現在の姿

 

九州大学納入 船舶バラスト水実験装置

九州大学納入 船舶バラスト水実験装置

モノMAXフィルター

モノMAXフィルター

2008年07月02日